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Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2009年12月22日

居場所なき人へのクリスマス

居場所を奪われた人々の救い主
        -キリストはなぜ家畜小屋で誕生したかー
                          鶴岡        矢沢 俊彦
クリスマスにはサンタさんが活躍しますが、サンタさんはもともとキリストのお弟子さんです。ではそのキリストとはどんな人だったか、少しだけ紹介しましょう。
★ 聖書によると、キリストは家畜小屋で生まれたとあります。ベツレヘムの宿屋が満員で、追い出されたからです。寒風が吹き込む暗くさびしい馬やで産声をあげたのです。
★ ところでお釈迦様は、ある国の王子として宮殿に生まれたといわれます。何不自由ない生活だったでしょうが、青年時代に初めてそのお城を抜け出したとき、大いなる衝撃を受けた。それは初めて「老人」というものの姿を見たことです。すべての人間の行く末を瞬時に見てとった彼は、「もうこうしておれない」と妻子を捨てて修行の道に入っていく。ここが釈迦のえらいところです。
★ キリストはマリアの胎内にいるときから長旅をしいられ、世間の冷たい風に吹きまわされ、終着駅は家畜小屋だった。とても人間の生まれるところではありません。でもそこで誕生した人が「メシア(世界の救い主)」と呼ばれている。それはどうしてでしょう?
★ インドに行くと、町を多くの「のら牛」がうろついています。もうお乳も出ないので放置され、エサをあさっている。なんだか自分に似ているな、と多くの人が思います。そうなんです。世界には自分が家畜同様に扱われている、と感じている人がゴマンといるのです。
★ 人間の住む暖かい場所から追い出された人。おまえなんかいらない、とたたき出された人、のけ者にされ疎外され捨てられて、やっと息だけしているような人々、こういう人々が、このキリストのうちに、自分の協力な味方と救いを感じ取ったのです。これが今の人類に放つクリスマスの強烈なメッセージです。
★ ついでに、このキリストは道を伝え始めて、わずか3年でこの世を去ります。流行病なんかで病死したのではありません。極悪人として十字架につけられ、この世界からたたき出されてしまったのです。「お前がいては迷惑だ、早く消えてしまえ」というわけです。馬やから十字架への生涯は、この世で居場所う奪われたおびただしい人達のためのものだったのです。
 (鶴岡市本町3-5-37 日本キリスト教段荘内教会牧師・同保育園長)

  


Posted by 矢沢牧師 at 15:30

2009年12月22日

クリスマスの強烈な光

キリストはなぜ家畜小屋で生まれたのか                 
   捨てられた人々へのクリスマス
                       鶴岡  矢沢 俊彦
★ 2千年ほど前のユダヤ(今の中東あたり)の人達は、強い隣の外国にいじめられ
どうし、大変な苦しみの中で、「神様、早くきて私たちを救ってください」、と祈り続けていました。
★ マリアの家でも、家族みんな熱心な祈りの人。そんな境遇にいたマリアに、ある
晩、天使が現れたんです。自分のおなかに、なんとその「救い主」が宿っている、と告げられたマリアの驚きと喜びはどんなであったことか。「神様に出来ないことはありません、あなたはそれを信じますか」と聞かれて、「はい」と答えたマリア。しかしいいなづけのヨセフはこのことを聞いて「ひそかに離縁しようとした」(聖
書)。そうしてマリアを守ろうとしたのです。そのままでは「石打ちの刑」に処せられるからです。でもよかった!天使はヨセフにも現れて、マリアがうそをついてはいないこと、彼女が世界の救い主の母親になることを伝えた。これをそのまま受け入れたヨセフも偉かったじゃありませんか。

★ いばりん坊の王様アウグスト 税金対策のための人口調査。これがために老人や
病人にも長旅をさせる、というのですからひどいものです。途中で倒れた人もいたでしょう。いばりん坊は周囲の人達を苦しめる。おなかにいる時から、こうしてイエス様は大きな苦しみを経験された。今でいう、無力な政治難民のようです。生まれてからしばらくして、ヘロデ王に殺されそうになり、エジプトに逃れた旅も同様です。

★ 臨月近くになり、やっとベツレヘムについたマリアたち。大急ぎで宿を探すのです
が、世間の無情の風はここでも激しかった。ひと目見るなり、「すみません。、お金持ちのお客で満員です」、と冷たくドアをバタンとしめる宿屋の主人また召使いたち。この寒空のもと、どこで赤ちゃんを産め、というのでしょう。
 さあ、私たちはどうでしょう?。ほら、きょうもみすぼらしい人が、ドアをたたいています。自分の都合やゆとりのなさで、貧しい人を、そしてイエス様まで、この寒空にたたき出してはいませんか?「客間には・・余地がなかった」(聖書)とあります。

★ 野原の羊飼い。この人達も世の中から締め出された人達でした。大事な仕事な
のに、今でいう3K,きつい・汚い・危険なものとして遠ざけられ、さげすまれていました。そんな羊飼いに、まず救い主の誕生が告げられたのです。「あなたがたのために・・・」のメッセージに大喜びの彼ら。大急ぎで出かけました。

★ どん底から  着いてみると、なんとそこは家畜小屋、馬や牛のニオイがプンプンです。でもその飼いばおけに寝かされていた赤ちゃんの輝きといったら・・・。天から清らかな一条の光が落ちていて、まさに「神の子」誕生の雰囲気。
 それにしても家畜小屋とは・・・。寒風も吹き込む、暗くさびしく、何もない馬や。そこは人間の生まれるところではありません。でもこの人こそ「世界の救い主」として多くの人にあがめられているのです。どうして?
 それは・・・・そんなふうな気持ちで生きている人、どん底で暮らしている人が世界中にいるからです。人間の世界に居場所がない人、のけ者にされ、疎外され、この世界から締め出され、捨てられたように、やっと息だけしてるような人々が無数にいるからです。そういう人々の強力な味方、仲間、こよなき友として、この救い主は誕生したからです。これがクリスマスの深い深い喜びです。
(鶴岡市本町3-5-37 日本キリスト教段荘内教会牧師・同保育園長)

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ドケチだったおかみさんが変わった!
    クリスマス・メッセージ(童話?)
                         鶴岡 矢沢 俊彦

 ★ 「トン、トン、トン」とベツレヘムの宿屋のドアをたたくヨセフとマリア。でも答
えはみんな同じ。「人口調査に旅人でいっぱい・・・あんたお金はないんだろ、うちは慈善事業じゃないからね・・・(赤ちゃんでも産まれたら大騒ぎだ・・・)悪いけどもうひと部屋もあいてないんでね、ばたん」・・・バタン、バタン・・・。ああ、かわいそうなマリアたち。うまれる前から、世間の冷たい風にさらされたイエス様。
★ さてこの町に「ドケチ」で有名な宿屋のおかみさんがいました。名前はアグリ
。「世の中、とにかくお金がなくっちゃね」、アグリさんの口ぐせでした。貧乏人でも1円もまけない、町のために寄付なんかしたことはないし、行き倒れの旅人を見ても、見ないふりをして急いで通り過ぎるのです。「あんなケチんぼうは、ベツレヘムだけじゃない、ユダヤ中を探してもいないだろうよ」、とみんなうわさしています。
★ さて、そのアグリさんのドアをヨセフがたたいたのです。みすぼらしいふたりを
見るなり「お気の毒・・・」と言いかけて、もう一度看ると、マリアがいたそうにおなかをかかえて泣きそうな顔をしています。長い旅をしてきたこともすぐ分かりました。さあ、どうしよう」、としばらく迷っていたおかみさん・・・・でも珍しく優しい言葉が、発せられたのです!「馬小屋ならあいてます。そこでよければどうぞ」。不思議なせりふ・・・・言ったアグリさんも自分でびっくり、目をパチクリしてました。。
★ それからのおかみさんは、「仕方ないわねえ」と思いながら大活躍、赤ちゃんを産むお手伝いまでしてしまいました。どけちなはずのアタシが今日は何をし
てるんだろう。でもうまれた赤ちゃんのかわいさといったら・・・それに清らかな光が天から落ちてきて、赤ちゃんがピカピカ輝いているんです。「うわっ、すごい、こんな子は見たことがないよ」。そう思った瞬間、赤ちゃんがアグリさんを見つめて笑った。そして「アグリさん、ありがと・・・」といってるようなのです。
★ おかみさんは急になんだか恥ずかしくなった。こんなひどい馬やなんかで生ま
れながら、文句一ついわず笑い輝いている。何ひとつ持ってないのに。
あたしはいったい何をしてきたんだろう。ドケチで金ばりためて、わのことばり考えて、いとも文句タラタラ・・・。あっしゃこの子に負けたよ。
★ そのときです。ドアがノックされは入ってきたのは・・・大勢の羊飼いたち・・
「救い主イエス様に会いにきました」。このあいさつに又びっくりのおかみさん、「えっ、やっぱり。するとあっしはあのみんな待っていたキリスト様のお世話をしたってことか・・」その顔は真っ赤。それからです、アグリさんがすっかり変わったのは。
 えつ、どう変わったかって?わかるでしょ、町一番の親切な人になりました。
 (鶴岡市本町3-5-37 日本キリスト教段荘内教会牧師・同保育園長)



  


Posted by 矢沢牧師 at 15:11