2012年04月05日
イースターの意義
死と悪に勝利する文明の大祭
―イースターの意義についてー
―イースターの意義についてー
矢澤 俊彦
クリスマスとならんで、「イースター(復活祭)」というキリスト教の大祭があることは、日本では余り知られていません。
でもそれは、ただキリスト教の祭りであるだけでなく、世界的意義をもつ現代文明の祭典であることについて、
かいつまんでお話したいと思います。
クリスマスは毎年12月25日と決まっていますが、
この復活祭はその年によって3月末から4月の間を移動します。
それは昔から、「春分の日後の満月のあとに来る最初の日曜日」と定められているからです。
そこで今年は4月8日にあたり、この日は世界中の教会で、盛んなお祝いがなされます。
そして何日も祭日となる国々も多いんです。
さて、そこでこのお祭りの意義ですが、
それはあの十字架につけられたイエス・キリストが、
神様の力を受けて、墓からよみがえったことで、
ここから以下の4点をあげることができます。
① 何より死人が新しい生命を与えられてよみがえる時です。
私達の心に覚える人々も溌剌として楽しさいっぱい。また、
この世に「生きながら死んでいる」おびただしい人々も、
新たな人間に生き返るのです。
② イースターはまた、
あらゆる「悪や不正や悲しみ」に対する勝利です。
救い主(メサイア)を十字架にはりつけにするという
人類最大の悪に打ち勝ったからです。
③ それは「文明の礎石」です。
死と悪をのりこえた復活祭こそ「文明の祭り」、
これなくして、どんなに立派に見える世界も、
瓦礫化の運命を免れることはできません。
④ 復活祭は「永遠の春」の到来です。
この世の春は、せっかく到来しても、たちまち夏となり秋となる。
その限りなき循環のうちに救いはありません。
上から降りてくる、
もはや過ぎ去らない春の世界に引き上げられねばなりません。
私たち自身も、
またこの世界も、いわば「卵の中」で萎縮し、
うめき苦しんでいます。
でも今、外から親鳥が「さあ出てきなさい」と、呼びかけている。
チャンス到来です!
今自分の殻を破って飛び出さないと、
小さな殻の中が墓場となってしまうでしょう
(鶴岡市本町3丁目5-37 日本キリスト教団荘内教会牧師・同保育園長)
Posted by 矢沢牧師 at
12:37