2011年05月04日

みじめな盲目の乞食ーこれは人類の代表です!

     みじめな乞食の中に神様が隠れています   2011年5月2日
             (保育園月曜礼拝カードNO.5 )
すみれくみさんもきょうから一緒。園長先生がこんなお話をしてくれました。
★ トマス村にウッドさんという木こりがいました。ある夕暮れ、森の入り口でなんと泣
きじゃくる赤ちゃんを見つけたのです。心のやさしいウッドさんはその男の子を連れてかえって、奥さんとお世話をし、「よーし、わしらの手で育てよう」とトマと名づけたのですが、・・・、そのうち気づいたことがあります。なんとトマの目は見えなかったんです。「まあいい、これも神様のおぼしめしじゃ」、と懸命に育てたのです。
★ トマはお手伝いもできないので、よくお庭で小鳥の声を楽しんでいるうちに自分で
歌を作ってよく歌っているのです。近所の人たちは、そのきれいな声にききほれています。そのうちにトマは「ぼくを町の通りにつれてって」と言い出した。そして通る人や動物の声を聞きながら、それをお歌にして歌い始めたのです。その美しい声に魅せられて近寄ってきた人たちがトマの帽子にチャリンとお金を入れてくれるようになりました。
★ トマはそれを父母にあげて少し気持ちが楽になりました。が、段々大きくなってく
ると、いつもお世話になっているのがつらくなって・・・ある日どうどう黙って家を出て遠くの町に行ってしまったのです。
そこで橋の下で寝起きしながら街角で歌うのですが、今度は誰も近づいてこない。どうしてかなあ・・それは頭も服もほこりだらけで臭かったからでしょう。そのうち「あっちへ行け」と石を投げたり、つばきをかけられたり、「親の罪をかぶせられたんだろう」などのうわさ話。
★ 悲しくなって何度も泣いたトマです。・・ある時いつになく大勢の人たちがやって
きたのですが・・・誰かの声・・「イエス様、あそこにきたない乞食がいますぜ。どうかこっちを遠回りしていきましょう」。すると、「ばかもの、お前たちは神様のことが全然わかっとらんぞ」の声。
そしてその声の主が静かにトマのところへ、「トマ、つらかったろう、お前のことは天の神様がしっかり覚えているぞ・・さあ、私と一緒についておいで」、と手をとられました。ソノ優しさにわけもわからずついていくと、近くの池の水をすくって泥をつ
くり、それをトマの目に当てたのです。
★ するとどうでしょう。トマの目が少しづつ開いていくではありませんか。驚き畏れるトマ。「わかっただろう、神様はお前を特別かわいがっとることが・・」。びっくりして反省したのはお弟子さんたち、「イエス様、ごめんなさい、ひどいことを言って」と。・・それからトマはどうしたでしょう、イエス様にこういわれました、「さあ早くあの村に帰りなさい。お父さんたちが心配してるよ」。・・・見えるようになったトマに再会して、ウッドさんたちみんなもイエス様の弟子になったのです。



Posted by 矢沢牧師 at 16:51